「迷える小羊よ、入りなさい」「祈りなさい」…このフレーズを聞くと、『ひょうきん懺悔室』の神父を思い出す世代のワタシである。
その神父を演じたが『オレたちひょうきん族』のプロデューサーだと知ったのが、番組終了後だったと思う。
横澤“オジン”彪氏(ひょうきん族のエンドロールは、ミドルネーム付でスタッフ紹介がされていた)…フジテレビのバラエティ仕掛人が亡くなった。
タモリやビートたけし、明石家さんまを輩出した名プロデューサーで、『オレたちひょうきん族』は、その代表作。
裏番組『8時だよ!全員集合!』のドリフターズの笑いと一味違い、番組のキャストのみならず、スタッフまで巻き込み、NGという偶然の産物まで笑いの要素にしてしまうほど、徹底的に笑いを追求した番組だったと思う。
昔日のアイドル(当時だと天地真理とか伊丹幸雄なんてのもいたなぁ…)の積極的なキャスティングも功を奏したのではなかろうか?
オンタイムでも楽しく見てたし、先ごろ出たDVDも懐かしかった。
たぶん、こんなバラエティ番組は二度と出ないかもしれない。
横澤氏の冥福を祈りたい。